借金を返済しないと詐欺?



 借りたお金を返済しないと、詐欺にあたると思っている方がいます。
 また、取り立てを行うサラ金なども、悪質なところは「返さないなら、詐欺で警察に被害届を出しますよ!」などと、平気で言ってきます。借りたほうとしては、警察に捕まったら大変・・・と、焦ったりします。
 借金を返さないことは、本当に詐欺にあたり、警察に逮捕されることなのでしょうか?

 実は、そんなことはないのです。借金をして、その借金を返さなくても、99%逮捕されることなんてありません。
 
 このような勘違いが起こるのは、「刑事」と「民事」の区別が付いていないことが、原因として考えられます。
 「刑事」というのは、国(公)と私人(私)との間の取り決めで、刑法などがこれにあたります。国(公)との約束を破って、人などを殺すと、刑務所に入れられたり、場合によっては、殺されます(死刑)。

 それに対して、「民事」というのは、私人(私)間の取り決めで、民法などがこれにあたります。ようするに、貴方が誰かと契約をして、それを破ったような場合を取り決めているのです。たとえば、物を買ったので、代金を支払わないとか・・・。これを、「債務不履行」と言います。

民事 私人と私人の関係。警察には、逮捕されない。ただし、民事裁判で、損害賠償の請求などをされる可能性あり。
刑事 国と私人の関係。警察に逮捕される可能性有り。

  借金をして、お金を返さないというのは、これは民事でいう「債務不履行」であり、これをもって、警察に逮捕されることはありません。警察には、「民事不介入の原則」というのがあり、民事事件には介入してこないのです。

 ですので、きちんと返すつもりで借金をしたが、その後にリストラなどにあい、どうしても借金を返すことができなくなった・・・なんて場合には、まさに「民事」であり、たとえ踏み倒しても、絶対に警察に逮捕されるなんてことはありません。

 ただし、「最初から騙すつもり」で、お金を借りた場合は別。
この場合には、刑法の「詐欺」となり、警察に逮捕される可能性があります。

借金で、詐欺となるケースとしては、
@ 偽造した身分証明書を使用するなど、身分を査証して借金などが考えられます。
また、
A 借入れを起こして、すぐに自己破産。1回も返していない。
なんていうのも、やばいケース(笑)。
最初から返す気がなかったのでは?と疑われます。

自己破産の申請をする場合には、少なくとも1回は返済してから、行うほうが無難です。